土曜日、高速を運転しながらラジオを聴いていたら、FM放送で「もてる起業家にもてる秘訣を聞く」と言うようなコンセプトの番組をやっていた。
団塊の世代と呼ばれる人達やその下の年代の人達、日本の人口構成で一番人口が多い世代だろうから、色々な番組や雑誌、家や車などの消費財も、この世代の人達をターゲットにした物が多くなるのは自然だと思うのだが・・・。最近「もてる」と言う言葉がそれこそ「持て囃される」のも、中年を過ぎ、退職が目の前にぶら下がった世代のあがきを反映しているのかもしれないと思った。
番組のキャッチコピーはさておき、質問に答えて色々な話をしていたゲスト、ネットエイジの創業社長、西川潔さんの話は、話し振りもなかなか魅力的だったし、内容も面白かった。勿論高速を運転中だったので、話に集中する訳にはいかなかったのだが、西川さんの話の中で印象的だったものを、下に紹介してみようと思う。
ネットエイジと言う会社、西川さんが、KKDやインターネット関連の外資系企業など、数回の転職によって得た経験や人脈などを基にして1998年に設立した会社らしい。西川さん自身は550万円しか貯金を持っていなかったので、親や知人に出資してもらって、合計1500万円位を会社の設立資金として用意したようだ。
ネットエイジの現在の資本金は7億7900万円らしいから、単純計算しても資本金だけで7年前の30倍以上になった計算だ。
会社の事業内容は、business incubator (incubator は孵化器の意)と言って、ネット関連新規事業の立案、調査、企画、開発から事業化までを手伝うというものらしい。
番組の中で、自らもインターネット関連のベンチャービジネスを立ち上げた西川さんが、影響を受けた人について述べている部分が有った。記憶があやふやな部分が有ったのだが、同じ内容の事を述べている記事を見付けたので、下に引用してみる。詳細を知りたい方は、記事の方を読んで頂きたい。
Amazon.comの創業者のJeff Bezosは、30歳のとき早くもヘッジファンドのシニアバイスプレジデントというポストについていました。が、そのニューヨークでの羽振りのいい生活をきっぱり捨てて、1995年、ワゴン車に妻と愛犬をのせ、北米大陸を横断し、徒手空拳、西海岸のシアトルでAmazon.comを創業しました。以来10年もたたずして世界中の人が便利に使う時価総額約1兆5000億円の巨大eコマース企業、Amazon.comを確立したのです。また、Forbesによると、個人的にも2900億円程度の資産を築いています。
余談ですが、私は1999年にシアトルにいってBezosに会ったことがあります。そのときは、この目の前にいるチノパンツに白いシャツの、よく高笑いするおにいさんが、数千億円の資産家とはとても思えなかったです。それほど、質素でラフな印象でした。
そのBezosがなぜ裕福なニューヨークの生活を捨て、ゼロからAmazon.comをやろうと決意したのかについて、WiredやThe Motley Foolに記事がありました。彼の言葉を簡単にまとめるとこのような感じです。「インターネットが急速な勢いで伸びているのを目の当たりにしたとき、僕は『regret minimization framework』という考え方を自分に信じ込ませたんだ。つまり、自分が80歳くらいになって死の床にあって自分の人生を振り返ったとき、後悔することがもっとも少なくなるように生きようと。投資銀行での業績や期末のボーナス がどうのこうの、とかそんなことは、いまは一喜一憂するけれど、80歳になったら全く覚えているわけないんだ。ところが、もしこのインターネット革命の波に乗れたにもかかわらず、乗らずに80歳を迎えたとしたら、悔やんでも悔やみきれないほど「自分はアホだった」と後悔するに違いないと確信したのさ。そうなったらぜんぜんリスキーなんて思わなくなった。すぐ行動したよ」
彼の「regret minimization framework」つまり、「後悔極小化思考」も皆さんの起業決意への背中をポンと押してくれるのではないでしょうか。
上の文にも紹介されているが、西川氏、尊敬するBezos氏に手紙を書いたら、「会ってくれる」と言う返事を貰ったようで、わざわざシアトルまで会いに行ったようだ。
「よく高笑いするおにいさん」と形容されたBezos氏、一体何歳だろうと思ったら、何と1964年1月12日生まれらしいから、現在41歳と言う事かな?若いなぁ!
「起業家として成功する人は、行動力が有るし、何事にもポジティブな考え方をするなぁ。」と、改めて思った。
Amazon.com、私も得意客の一人だが、Bezos氏の"regret minimization framework"(minimizationは、最小化、極小化の意:frameworkは骨組、枠組み、構成、体制などの意)つまり、「後で振り返ってみた時に一番後悔しない方法を選ぶ」と言う生き方、私も見習わなければならないと思った。
人生の半分以上過ぎて後悔する事だらけだが、これからの残りの人生、後何年有るか誰も保障できないから、日々後悔しないように生きたいものだ。