医療

August 10, 2006

理想と現実

 病院にかかっていつも思うのが、理想と現実のギャップ。

 例えば、私が今週の月曜日と火曜日にかかった病院だが、以下のような事を患者の権利と責務として挙げている。

○患者の権利

1 だれでも、国籍・性別・宗教・社会的地位・病気の種類などにかかわらず、良質な医療を公平に受けることができます。

2 だれもが、医療提供者との相互の協力関係のもと、どのような時でも人格を尊重され、尊厳をもって医療を受けることができます。


3 病気、検査、治療、見通しなどについて、理解しやすい言葉や方法で、納得できるまで十分な説明、情報の提供を受けることができます。

4 十分な説明と情報提供を受けたうえで、治療方法などを自らの意思で決めることができます。


5 自分の病気に関して、他の医師の診察を受け、意見を聞くことができます。(セカンドオピニオン)

6 自分の診療記録の開示を求めることができます。

7 診療の過程で得られた個人情報の秘密が守られ、病院内での私的な生活を可能な限り他人にさらされず、乱されないことができます。

○患者の責務

1 納得できる医療を受けるために、医療に関する説明を受けてもよく理解できなかったことについて、十分理解できるまで質問して下さい。

2 良質な医療を実現するためには、医師をはじめとする病院職員に対し、患者さん自身の健康に関する情報をできるだけ正確に提供し、医師及び病院職員と力を合わせて、医療に参加・協力をしなくてはなりません。


3 すべての患者さんが適切な医療を受けられるようにするため、患者さんは、病院の案内・指示を守り、他の患者さんの治療や病院職員による医療提供に支障を与えないよう配慮しなければなりません。

4 患者さんは、医師をはじめとする病院職員に対し「法令」および「良心」に反する行為については要求することはできません。

 患者の責務の1番に「納得できる医療を受けるために、医療に関する説明を受けてもよく理解できなかったことについて、十分理解できるまで質問して下さい。」とあるし、また、権利の3番と4番には、3 「病気、検査、治療、見通しなどについて、理解しやすい言葉や方法で、納得できるまで十分な説明、情報の提供を受けることができます。」4 「十分な説明と情報提供を受けたうえで、治療方法などを自らの意思で決めることができます。」と書いてある。

 額面どおり受け取るならば、どう言う検査が必要で、どう言う検査をオーダーしたかという質問に医師はすぐに答えなければならない筈なのだが・・・。

 現実はと言うと・・・、月曜日に診て貰った女性の若い医師は、経験不足で、膠原病の検査をお願いしているのに、どう言う検査をすればいいか全く分からない様子だった。

 この病院、電子カルテシステムを導入しているようで、PCの画面を見ながら膠原病関連の検査を必死に探していた様子なのだが、画面に出ている検査の内容が分からずに、看護婦さんに、「リウマチセットAって、何ですか?」「○○○検査って、何ですか?」「○○○検査って、何ですか?」って、しきりに聞きながら検査のオーダーをしようとしていた。

 看護婦さんは忙しそうにしていて、まともに答えてくれないものだから、終いには諦め顔で、「はい、またお呼びしますから、外でお持ち下さい。」との事。(笑)

 その後私が診察室の外に出た後で、看護婦さんを捕まえて何とかオーダーすべき検査項目を聞きだしたらしい。

 暫くして看護婦さんに呼ばれ、トイレで採尿するように言われ、別の部屋で採血をしたのだが、その後診察室には呼ばれなかった。

 夜中に筋肉痛と関節痛で七転八倒しているて眠れないし、熱も、頭痛も吐き気も有るし、まともに立ち上がれない歩けないと言っているんだから、分からないなりにも薬ぐらい何か出してよ~。当たり障りの無い湿布薬や抗炎症作用のある鎮痛薬の座薬とかって考えられない???

 月曜日の医者があまりに素人だったので、すぐに火曜日に来ている専門外来の先生に紹介してもらい受診する事にしたのだが・・・。

 こちらの先生、さすが▽大のリウマチグループの先生で、▽□大の講師もなさっている先生で触診・視診・問診は的を得て的確そうだった。それは大変結構なのだが、問題は暴言の連続。

 それに結局どう言う検査を追加オーダーしたのかの質問にはちゃんと答えて貰えなかった。

 昨日も一昨日も、どう言う検査をオーダーしたのか聞いてもちゃんと答えられない&分かっていてもちゃんと答えてくれない と言うのは、明らかに上に書いた、患者の責務と権利に書いてある条項にそぐわないよね。

 ○○整形外科内科病院は、「患者さん中心の医療」の理念のもとに、患者さんの医療を受ける権利を尊重し、患者さんと信頼関係を築き、より良い医療を提供するために患者さんの権利と責務を定めます。

 って、堂々とホームページに書いてあるんだから、責務をきちんと守っている患者に対しては最低限の義務を果たせよ!

 患者の権利の2番に書いてある「だれもが、医療提供者との相互の協力関係のもと、どのような時でも人格を尊重され、尊厳をもって医療を受けることができます。」 に大幅に違反するような暴言吐き放題、ドクハラし放題の火曜日の医師は、苦痛を訴えたので、痛み止めと、胃薬を出してくれたのだが・・・。

 私が薬局で薬剤師さん相手に「○○先生って、随分個性的な方ですね。」と言うと、「顔は知らないが、患者さんがよく噂しているので名前は知っている」との事。そりゃそうだろうね。あれだけ個性が強くっちゃ・・・。

 その、超個性的な(間違っても良い意味だなんて思わないで下さい:笑)医師は、医療秘書を連れていて、電子カルテに入力するために秘書で口頭でいろいろ言っていたのだが・・・、どうも、新たにオーダーした検査はSjogren症候群関連の検査のようだった。

 抗核抗体・infection ・Ro ・Ra(と聞こえたが、Laの間違いか?) Sjogren ・抗SSA ・抗SSB 等の単語を言っていたと思うから、シェーングレン症候群か否かを判定する為に抗核抗体検査のRO抗SSA,LA抗SSB検査をオーダーしていたのはほぼ間違い無いと思う。

 ただ、おかしいのはシェーングレン症候群の場合は白血球数は減少傾向に出る筈と言う事。

 血液検査で唯一私が検査結果を知らされた「白血球数が異常値です」と言う言葉、てっきり細菌感染を示す増多傾向にあると受け取っていたし、そう言うニュアンスの物言いだったのだが・・・。だとすると、リウマチ特有の朝のこわばりをあまり感じない事から、疑わしきはリウマチ熱の方のようだが・・・。

 まあ、どちらにしてもこの病院とはこれ以上お付き合いしたくない=これ以上一銭も病院経営に貢献したくなったので、あっさり別の病院で見てもらうことを決め、理由を話して検査結果を貸し出してもらうよう事務にお願いした。

 全ての血液検査の結果は16日に分かるようなので、いずれにせよそれまでには検査の内容と結果が分かるだろう。

 ただ、検査値だけ示されても、その数値が異常かどうか分からないのが素人の辛いところだ。最近はこう言うページもあるから、検査の結果と基準値さえ分かれば、大体の病名の見当が付けられるのだが・・・。

 火曜日の夜はその日に病院から貰った抗炎・鎮痛剤(ロルカム)を貰って服用していたにも拘らず熱が38、5分以上に上がり、痛みも手足のむくみも最高潮で、頭痛もひどく、夜中に吐くしで大変ヤバイ状態。

 信頼できそうな医師がいるなら火曜日に行った病院に行くのだが、望めそうもない。それに、もうこれ以上あの病院にお金を払うのは御免だと思ったので、昨日は台風の影響の残る雨天の中、熱を押して車で行けそうなリウマチが得意そうな個人病院を物色して、電話で確認してから行ってみた。

 検査結果で今まで分かっているのは白血球数が異常だという情報だけで、その他の血液検査の結果は16日まで分からないと言うことや、これまでの○○整形外科内科とのいきさつを説明し、色々話し合った結果、検査料が2、000円ほどかかるが新たに必要最低限の検査をしていただく事に。

 その先生の見立てでは、下肢部分の赤い斑点は結節が有るとの事。それ以外の病名は分からないが、リウマチ熱に関しては大人は稀だという話。

 ステロイドを使っていけない病気は持っていないようだし、(ステロイドの禁忌について言っていたようだったが、病名は覚えていない)私の症状がかなりきつい事。さらにステロイドが著効を示す場合があると言う理由で、この医院ではプレドニン20mg/dayとその他むくみ対策としてツムラの28番、吐き気対策にナウゼリン錠、それに、痛み止めの座薬インダシン50mgを貰って、昨夜はやっとぐっすりと眠れた。

 ステロイドの効果は抜群で、足のむくみもひき、痛みも大幅減で、夜も歩いたり立ったりする事が出来て正に驚きだ。

 この個人病院、昨日検査して、結果は明日分かるらしい。多分明日には膠原病かそうでないかの結論がおぼろげながら出る見込みだ。ただ、問題なのはこの先生がかなりのご高齢と言う事。膠原病らしいと言う結果が出て、最初に行った○○整形外科内科で行った血液検査の結果が分かったら、大学病院に行ってみるつもりだ。今までに行った全ての検査の結果が分かるのは16日だから、それ以降と言う事になる。

 全くやれやれだが、大体の病名の見当が付いたら、どの病院に行くか今度こそ慎重に選ばないといけないだろう。同じステロイドの使い方でも、先生によって意見が違うようだし、副作用と病状との兼ね合いがあるから、最も自分に合った処方をしてくれそうな先生を早く探す必要が有る。

 ・・・ところで、先日会社から、唯一空いていた月曜日にも仕事を引き受けててくれないかとの連絡が来た。受けてしまっていたのだが・・・。大丈夫か一寸不安。

 まあ、心配しても仕方が無いのだが、病気によっては5年生存率はどれぐらいか考えないといけないような病気もあるようだし、それに医療費の問題も有る。早く病名をはっきりさせたいのが今の気持ちだ。

 

 

 

 

August 07, 2006

リウマチの検査

 今日も暑かった。

 猛暑の中、自転車で近くの整形外科に行き、受付を済ませてから一旦家に帰り、時間を見計らってもう一度病院へ。整形外科でリウマチと膠原病関連の検査をしてもらった。

 一週間後もう一度病院に行き、検査結果を聞きに行く予定だが、結果によっては同じ病院のリウマチ外来に紹介状を書いてもらう事になる。

 この病院の特別外来は、主に東大出身の先生方が来ているようだが、週に一度しか専門外来の先生が来ないのが一寸不便だ。

 ただ、自転車で行けそうなところでリウマチ外来を持っているのはこの病院だけなので、暫くはこの病院で見てもらうつもりだ。

 東京の移動は電車が3分おきぐらいに来てとても便利だが、何しろ乗り換え時などに駅構内を歩く距離が長い。しかも結構階段を上り下りしなくてはならないから、筋肉や関節が炎症を起こしているような時は本当に大変だ。

 当初は電車で、大学病院附属の膠原病や難病の専門外来に行くつもりだったのだが、病院通いだけで一日仕事になりそうだったので、とりあえず近場の自転車で通える病院で調べてもらう事にしたのだ。

 外来担当の先生は、20代後半~30歳ぐらいのいかにも「お医者さんになりたてで、何にも分かりません」って感じの女医さん。こちらの意向ははっきりしているのに、どう言う検査をすれいいか分からないようで、パソコンの画面に入力されている検査項目のどれをすればいいのか、看護婦さんにいちいち聞いていた。いっそ、ベテラン看護婦さんに診察して貰った方がよほど早そうだったが、とりあえず問診と採尿・採血だけは終了。

 どう言う検査をオーダーしたのかは不明だが、基礎診察273点、検査1、863点、合計2、135点で一部負担金は6、410円。殆ど血液検査代だろうが、結構お金がかかるなぁ。

 とりあえず普通リウマチチの検査は次のような検査をするようだ。

検査項目 内容について
白血球数 脾臓の働きが活発であったり、骨髄の活動が低下したときに、減少します。 「全身性エリテマトーデス」 や薬の副作用が考えられます。
ヘモグロビン 数が増加している場合は 「多血症」、減少しているときは 「貧血」 の疑いがあります。また、赤血球も減少している場合には、胃潰瘍の可能性があります。
赤沈 様々な病気で異常値を示すので、診断の決定打にはなりません。しかし、 「慢性関節リウマチ」 とは、病状とかなり相関しますので、よく使われています。体に炎症が発生していると、赤血球の沈む速度が速くなります。
GOT (AST) 肝臓障害・心筋梗塞・溶血などの診断の手がかりになります。
この酵素は、心臓・肝臓・腎臓などの細胞に異常があると増加する傾向があります。
GPT (ALT) 肝臓、胆道系の診断に欠かせない検査です。
この酵素は、肝細胞に異常があると増加します。
γーGTP この酵素は、肝臓や胆道系の異常で数値が高くなります。また、アルコールによる肝障害のときにも、著しく上昇します。
クレアチニン クレアチニンとは、蛋白の老廃物のことです。
排泄障害があると上昇し、腎臓の働きが低下している可能性があります。
CRP 体内に炎症が起こっていたり、組織に損傷があると増加する蛋白の一種です。炎症などを調べるときに行なわれます。
RAテスト この検査は、血液中のリウマトイド因子を調べる検査です。この検査だけでは、「慢性関節リウマチ」かどうかの診断は出来ませんが、陽性であれば、免疫異常であると考えられます。

July 30, 2006

久しぶりに外出

Pharma_medica   疲れて夜に体が痛くなるのを恐れて用事が無い時は家を出ないようにしていたのだが、今日は先日頼んでいたPharma Pedica 6月号(特集:線維筋痛症の基礎と臨床)がセブンイレブンに届いたので、取りに行くために引きこもり一時解除(笑)。

 夕方から本を受け取りに近くのセブンイレブンに行き、ついでに新しく出来た100円ショップを冷やかして、上履き洗い用のたわしや、オレンジ&レモン搾り器、次男用のスナック菓子などを買ってから帰路に。

 帰り道、幹線道路をまたぐ横断歩道に差し掛かったら・・・、何と車が横断歩道の真ん中で今正にエンストしたところ。

 片側2車線の中央寄りの車線でエンストしたもんだからあら大変。

 こういう時に決断が早いのが九州キャラだ・・(笑)。丁度信号が変わる前だったからエンストを確認するや否や自転車を脇に止めて、運転席側のドアの側に駆け寄り・・・って、ここで左ハンドルだって気付かなかったのがまだ修行が甘いが(笑)、「押しますからニュートラルに入れて下さい。」と言って押してみたのだが・・・、怪力自慢の私と言えども殆ど動く気配が無い。

 2~3度押してみたが動かない。気が付けば、ベンツのエンブレムが付いている。(笑)流石にベンツを一人で押すのは無理かな?(笑)

 ・・・で、またまた九州キャラ大発揮。一人で押しても動かないので、大声で「すみません、誰か手伝ってください!」と叫んだら、すぐ近くを通りかかった2人連れの若い男性が手伝ってくれて何とか車を路肩に寄せられた。

 あちこち体が痛いなんて言いながら、こういう時は全然平気でベンツを押せたりしちゃう自分の浅はかさが怖いが(笑)、「車に乗っていた若いお兄さん、怖い人じゃなかったのかしら?」って、後で思ったりした。何せベンツだからなぁ~。

 その後家の近くのスーパーにも寄り、子供達用のアイスを3種類ずつ調達。昨日テレビでやっていたガーリックカレーが体に良さそうだったので(皮をむいて一片ずつ揚げたニンニクをそのままゴロゴロ カレーの具として入れてあった)ニンニクを3ネットと、その他にも色々食品を買って家に帰った。

 今日は昨日寝る前とさっき飲んだノリトレンのお陰か、体の痛みは少しましな状態のようだ。

 明日は検診だから寝坊しないように早めに寝ようっと。

 

 

 

April 04, 2006

医療過誤訴訟に思う

 さっきやっと部屋掃除を終え(夜遅かったので掃除機はかけられなかったが代わりに箒で掃いた)今日の仕事が一段落したので、例によりネットでニュースを見ていたのだが・・。一寸気になるニュースを見つけた。

 ニュースのタイトルは「腹腔鏡手術ミスで患者死亡、執刀医を起訴」

 記事の内容や経過について書かれたブログを見つけた。(ここここ

 この事件の記事を読んで思った事だが、先ず日本では患者が死亡するか重度の障害者になるかのどちらかで無いと医療過誤訴訟は起こしにくいという事。

 私は以前、千葉県に住んでいた時に医療過誤に遭い、そのために医療過誤を起こした大学病院と話し合ったのだが、その話し合いの席でさらに人権を侵害されるような数々の発言を受け筆舌に尽くしがたいほど悔しい思いをした経験がある。

 だから今でも大学病院等の大病院は苦手だ。

 私の場合、結局訴訟は諦めたのだが、相手方のミスが明らかな場合も、死ぬか重度障害者になるかのどちらかで無いと医療過誤訴訟は起こさない(勝ち取れる金額に比べて裁判費用が高くつきすぎる)という事を知った。

 ただ、裁判を起こさなかったがために、事故から10年以上経った今も強い憎しみの感情を昇華できずにいる。

 私と同じような苦しみを抱えて生活している人は日本全国に多分1000万人以上は居るんじゃないかなぁ。

 訴訟大国のアメリカを良しとする訳ではないが、日本の裁判制度ももう少し変えていかないと、「患者はいつも泣き寝入り」の現状は100年経っても変わらないのではないだろうか。

 また、医療機関自体の危機意識改革の為にも、患者が自分の責任で自分の命を預ける病院選びを的確に出来るようにするためにも、こう言う事件の情報公開やその他、、医師の経歴や手術の症例の件数など、もっと積極的に情報公開して欲しいと思うのだがどうだろう。

 事故に遭ってからいくら保証金を勝ち取っても報われる人は誰も居ない。それならば、なるべくスキルの高い医師を自らの責任で選べるシステム作りを早くして欲しいと思う。

 他の業種の事を考えたら、一定のスキルの無い人は、先ず会社に雇って貰えないと思うのだが、医師だけは事情が違うようだ。これからは医師もスキルが無い人は干されるのが当然な社会にならないと、安心して病院にもかかれないと思うのだが、どうだろう。

 

November 03, 2005

シリコンと裁判

 日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」でシリコン・インプラントの豊胸手術に関する内容の放送を見た。

 うろ覚えだが、大体の粗筋を下に書いてみる。記憶が不確かなので間違っている箇所があるかもしれない事を念頭に置いて読んで欲しい。

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 シリコンバッグを製造する会社に勤める会社員の妻が、長い事原因不明の体調不良に悩まされていた。その後の検査の結果で、体調不良の原因が17年前に豊胸手術を受けた際に胸に入れたシリコンバッグからのシリコン漏れである事がわかった。漏れたシリコンの影響で乳房周辺の組織が変性していた為、女性は手術により両側の乳房を取り去らなければならなかった。       乳房を失ったのだ。

 夫は妻が美容整形で胸に入れたシリコンバッグの製造会社の倫理委員会の役員だった。

 夫は、会社側にシリコンバッグの安全性をもう一度確かめるよう要求したが、要求は受け入れられず結局会社をクビになった。

 その後夫婦は会社を相手取って損害補償を求める訴訟を起こすが、インフォームド・コンセントを理由に敗訴となる。

 夫妻の裁判のニュースを知ってか、同じような被害を受けた女性達が大勢訴訟を起こした。

 夫妻は新たに被害女性達を証人にたて、裁判に勝訴して保証金を受け取った。

 裁判での勝訴をきっかけに、さらに多くの女性がこの会社を訴え、会社は巨額の損害賠償金を払う事となった。

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 番組の内容、大体上のような粗筋だったと思う。

 この番組を見て思うところがいくつか有ったのだが、先ずはこの訴訟関連の記事を探してみようと思った。

 番組の中で取り上げられた会社が、ダウコーニング社かどうかわからないが、ダウコーニング社だとしたら多分ここの中で説明されている事柄が一番近いかもしれない。この記事によると、シリコンバッグの製造元のダウコーニング社に対して、インプラントを受けた女性からの集団訴訟が起こり、 2000年には、同社が30億ドル(約3024億円)を被害者に支払うという和解案が纏まる結果となっているようだ。

 ダウコーニング社に対する集団訴訟に関してはここにも概略が有った。

 これだけの情報ではどちらが正しいのか解らないが、少なくともダウコーニング社に対して集団訴訟が起きたことだけは事実らしい。

 番組を見て思ったことがいくつか有るが、その内の一つは、会社に逆らってまで奥さんの為に戦ったこのご主人、凄いなと言う事。

 二つ目はこのご夫婦、巨大企業相手に敗訴覚悟で勝ち目の薄い裁判に臨んだのは勇気が有るなと言う事。

 私も10年ほど前に大学病院を相手に訴訟を起こそうとした事があった。数名の弁護士に相談して、その内の一人(医療訴訟専門の弁護士)には実際に訴訟準備に取り掛かって頂くようお願いしたのだが・・・、

 訴訟相手の大学の付属病院は国庫を財源にしているので、裁判費用は潤沢に有るから決して和解しないであろう事。よって、裁判には長い年月とお金がかかるであろう事。仮に勝訴したとしても、賠償金はわずかしか取れないであろう事。その他の事情も有って訴訟を諦めた経緯が有る。

 結局訴訟は諦めたが、その事は私の中で遺恨となって残った。これからも一生残り続けるだろう。

 その後、大変酷い精神状態になったが、その状態は今も100%恢復したとはとても言いがたい。

 ジェンキンスさんの記事を読んで仲の良い夫婦像を羨ましく思うことや、Amazonの社長の、リスク覚悟で「後悔が最も少ない方法を選ぶ」と言う生き方に対する羨望は、全て約10年前のこの事件に端を発しているように思う。

 あの時、別の選択をしていたら、今頃どうしていただろうか?

 

 

 

October 15, 2005

痛みとの戦い

 33歳ぐらいの時に交通事故に遭ってから、私の生活は日々の痛みとの戦いに変わった。

 「いのちの日記」と言う著書で有名な柳沢桂子さん、何度かテレビに出演されているのを見て、「私と同じ薬を使っていたかもしれない。」と直感したのだが、やはり、そうだった。

 彼女は、私がペインクリニックで処方されていたアモキサンとリボトリール以外にも、トフラニールと言う薬を処方されていたようだ。

 この薬、確か8~9年前に、週刊誌の最先端医療のコーナーで、有名な麻酔科の先生が「疼痛治療の最前線」と言うような題で紹介されているのを見付けたのだが、当時大学病院の麻酔科のペインクリニックに通っていたので、私は割合早くこの薬に辿り着くことが出来た。

 著書によると、柳沢さんがこの薬を処方してもらったのは1999年の7月のようだから、私の方が早く使い始める事が出来たようだ。今はSSRI等が承認されたので、柳沢さんも薬を変えたようだが・・。

 漢方薬と比較すると、西洋薬では、患者の訴える症状に対して何かしら病名を付けて、その病気を治療すると言ったスタンスが強いように思う。

 例えばアモキサンは三環系抗うつ薬だし、リボトリールはベンゾジアゼピン系の抗癲癇剤だから、今まで疼痛で悩んでいて色々な科をまわっても原因がわからずに、精神科に行ったら「仮面鬱病」と診断されアモキサンを服用したら症状が軽快した人は、本来、原因が他に有っても鬱病と思い込んでいた事だろう。

 実は、私も、交通事故由来でない疼痛の原因が判らずに、色々な科を回った挙句精神科に行くように薦められ、最終的に付いた病名が「神経症」だった事が有る。

 結局その病名が付いてから一年後位に疼痛箇所の筋肉の断裂が有る事がMRI尚の検査で証明されて、痛みの原因が複数の筋肉の断裂だった事がはっきりしたのだが、それまでは私の痛みは神経症が原因と言う診断が付いていた訳だ。

 それ以前に、痛みの有る箇所に豆粒大の神経の塊のぐりぐりが出来ていて、それを摘出する手術していたから、腕のいい医者なら簡単に見当が付いた筈だが・・・。

 最近はネットで色々な情報が拾えるから、素人でもメディカルチェックなどで自己採点して大体自分の病名を予想出来るようになったけれども、例えば「心臓の辺りが痛い。」と言う場合一つだって、心筋梗塞、狭心症、更年期障害、心臓神経症、自律神経失調症、パニック障害、帯状発疹 etc.その他にも私が知らないような病名もいっぱい有るんだろうから、素人判断ではどの病名が自分に当てはまるかなんてなかなか判らないだろう。

 狭心症と心筋梗塞はすぐわかるにしても、その他の病気はお医者さんでも間違える事も有りそうだ。

 だから、担当医を信頼することは医療を受ける時の基本なんだろうけれども、あんまり自分に付けられた病名に拘るというのもどうかと思う。

 ゴッドハンドと呼ばれて得意げな人もいるらしいが、お医者様は神様じゃないし、科学は日進月歩だから今日正しいと言われていた事が、明日は違っていたと証明される事も多いんじゃないかな?

 私は、医療に関しては、思春期の頃から間違いだらけの診断をされ続けて来たから、お医者さんに言われた事を鵜呑みにして信じない事にしている。

 先ず第一に自分の痛みや感覚を信じる。

 そして、分からない事は分からない、出来ないことは出来ないとはっきり言い、自分で診断を下せない場合はすぐに適切な専門医に紹介してくれる。そんなお医者さんだけを信頼する事にしている。

 

 

頚椎捻挫・むち打ち・低髄液圧症候群・脳脊髄液減少症

 13~14年ほど前に交通事故に遭い、むち打ち症になった。乗用車の助手席に乗っていたのだが、運転していた友人が警察官の妻だったことも有り、人身事故にしないでくれと頼まれた。当然救急車は呼ばず、すぐには病院にも行かなかったのだが、一週間後位に物凄い疼痛が襲って来た。

 頚椎捻挫、所謂むち打ちに成った時には事故後、頸を固定しなければならないと言うのが一般的な治療法の考え方のようだが、そういった事も全く知らない私は、友人に、大丈夫と言って、翌日泳いでみせたような記憶がある。

 後遺症はその後15年近く経ってもまだ完全には治っていない。

 ブログを書き始めた理由は幾つか有るが、その一つは、自分が患っている、又は患っていた事が有る病気の解決法を模索する事だった。

 「溺れる者は藁をもつかむ」ではないが、困った時の患者のパワーは結構凄い。本人は死ぬほど苦しんだり悩んだりしているのだから、インターネットやその他の情報源を調べ、何とか解決しようとする。

 私も、そうしようとした者の一人だが、個人が自由に発信出来る情報の中には眉唾な情報も含まれているし、他人には効いても自分には効果が無い場合も有るから本当に有効な情報を探し出すのは至難の業だと思う。

 3年以上前になるだろうか?あまり激しい頭痛が続くものだから、交通事故由来だと思い、ネットを調べていたら「低髄液圧症候群」と言う言葉を見付けた。

 症状が私の症状とほぼ一致していたので、病院を予約した。

 当時、交通事故由来と思われる激しい頭痛を訴える患者に対して、脳層シンチグラフィーの検査をしてくれて低髄液圧症候群かどうか積極的に調べてくれる病院はS先生の勤務する平塚共済病院だけだった。

 →脳槽シンチグラフィーの説明 

 確か、初診の予約をするのに3ヶ月待ちぐらいだったように思う。

 入院&検査の結果、低髄液圧症候群の疑いは否定されたが、検査に際してはガンマカメラが必要である事、また、ガンマカメラを使った検査は癌や心筋梗塞の患者さんが優先されがちな為、交通事故由来の頭痛で脳層シンチグラフィーの検査までしてくれるところは殆ど無いという実態を知った。

 ガンマカメラの説明

 私自身の低髄液圧症候群は否定されたので、その後他の原因を探り色々調べ、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)関連のトピックについて調べることは次第に少なくなっていったのだが・・。

 今日、msnニュースを見ていたら、「追突事故に遭い、脳脊髄液減少症と診断された女性が、加害者側に約1040万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁支部が今年2月、事故が脳脊髄液減少症の原因と認め、約465万円の支払いを命じていたことが分かった。」と言うような内容の記事を見付けた。交通事故と脳脊髄液減少症の因果関係を認めた司法判断が明らかになったのは初めてのようだ。

 この記事を見て、道のりはまだまだ長いが第一歩を踏み出した感じがした。また、その他の記事からも、S先生が国際医療福祉大学熱海病院の脳神経外科の教授に成られた事を知った。

 久しぶりの嬉しいニュースだった。

 おめでとうございます。これからも陰ながら応援させていただきます。

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